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院内システム 約8分

なぜWi‑Fiだけではダメなのか|オンライン資格確認の仕組みを開業医向けに図解

カードリーダー・資格確認端末・IP-VPN閉域網・レセコン連携——オンライン資格確認が複雑に見える理由を、開業医向けに図解。単一障害点への注意点も整理します。

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「カードリーダー1台買えばいいんでしょ?」——そう思って見積もりを開くと、専用PC・ルーター・閉域網・レセコン改修 が並び、開業医が唸る典型パターンです。

本記事は、オンライン資格確認の 技術の全体像 を、非IT専門の院長・事務向けに図解します。

全体像(受付1回の流れ)

患者(マイナカード or スマホ)
        │
        ▼
顔認証付きカードリーダー … 顔認証 / PIN / 電子証明書
        │
        ▼
資格確認端末(Windows PC)… カード処理・連携ソフト
        │
        ├──── レセコン / 電子カルテ(保険者番号・負担割合)
        │
        ▼
IP-VPN または IPsec+IKE(閉域網)
        │
        ▼
オンライン資格確認等システム(支払基金・国保中央会)
        │
        ├──── 保険者の資格データ
        └──── 薬剤・健診等(同意ベース)

出典:厚労省:オンライン資格確認導入準備資料(PDF)次期顔認証付きカードリーダー要件(PDF)

なぜ「普通のWi‑Fi」ではダメなのか

医療情報の安全管理ガイドラインに基づき、資格確認端末は オープンインターネット経由の接続が許されない 設計が標準です。

  • NTTフレッツ光等の固定回線 + IP-VPN(閉域網)
  • オンライン請求ネットワークと共通のインフラを使うことが多い
  • 端末ごとに X.509電子証明書(クライアント証明書) で相互認証

→ 院内Wi‑Fiのテザリングでは、据え置き端末の本番照会は原則不可(障害時アプリは別経路)。

出典:医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第7.0版(PDF)

各パーツの役割

機器・要素役割止まると
顔認証付きカードリーダー本人確認・IC読取マイナカード受付不可
資格確認端末照会ソフト・レセコン連携オンライン照会全停止
VPNルーター・回線支払基金への閉域接続同上
電子証明書端末の本人性(有効期限3年3ヶ月)接続拒否・再発行待ち
レセコン連携照会結果の自動転記手入力地獄
オンライン資格確認特定健診XML提出
目的保険診療の資格確認健診結果の保険者への報告
回線オンライン請求ネットワーク同系統だが別届出・別操作
端末資格確認端末健診提出用PC

よくある質問

スマホのテザリングで資格確認できますか?
据え置きの資格確認端末は、一般的なインターネット回線では接続できず、IP-VPN等の閉域網が必要です。障害時の別手段としてマイナ資格確認アプリ(別回線)がありますが、レセコン自動連携は弱い場合があります。
マイナンバー(12桁)は医療機関が取得しますか?
いいえ。照会にはICチップ上の利用者証明用電子証明書等を用い、12桁の個人番号そのものを資格照会に使う構成ではありません(厚生労働省資料)。
レセコンと連携しないとどうなりますか?
照会結果を事務が目視で手入力する運用になり、ミスと待ち時間が増えます。導入見積もりでは連携費を必ず確認してください。