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院内システム 約8分

紙の保険証が終わった日から何が変わった?|オンライン資格確認の年表と目的

2023年の義務化から2025年の保険証失効、2026年の第2世代リーダー更新まで。オンライン資格確認がなぜ始まり、開業クリニックに何が求められるかを年表で整理します。

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「マイナ保険証にしろと言われた」「設備は入れたが患者は紙ばかり」——制度の変化が速く、開業医の頭の中が追いつかないのは当然です。

本記事は、オンライン資格確認(オン資) とマイナ保険証の変遷を年表で整理したシリーズ第1弾です。続きは 受付の使い分け

オンライン資格確認とは(30秒で)

マイナンバーカード(マイナ保険証)等を用いて、受診時点の 保険資格・負担割合・高齢受給者証等の情報 を、保険者のデータベースとリアルタイム照合する仕組みです。

  • 運営:社会保険診療報酬支払基金・国民健康保険中央会
  • 法的根拠:健康保険法の電子資格確認、保険医療機関及び保険医療養担当規則

出典:厚生労働省:オンライン資格確認について

年表:開業医が覚えるべき節目

時期できごとクリニックへの影響
2023年4月保険医療機関・薬局でオン資導入が原則義務化専用端末・閉域網・カードリーダーの準備
2024年6月〜訪問看護・柔道整復等へ拡大施設類型ごとに方式が増える
2024年12月2日新規の健康保険証発行停止新患はマイナ or 資格確認書へ
2025年9月19日〜スマホのマイナ保険証全国展開第2世代リーダーのスマホ読取が重要に
2025年12月1日発行済み保険証の有効期限終了(原則)紙の「旧保険証」時代の終了
2026年〜第2世代顔認証リーダー更新期買い替え・助成金の検討(→ 第2世代リーダー

出典:厚労省:マイナンバーカードの健康保険証利用についてデジタル庁:マイナ保険証

なぜ国が推進するのか

1. 無資格受診・返戻の削減

従来の紙・プラスチックの保険証は、退職・転職後も手元に残り、資格喪失後の受診 が起きやすかった。オンライン照会で受付時点の資格を確認する。

2. 負担割合の正確な把握

高齢受給者証・限度額認定証の情報も照会でき、窓口負担の取り違えを減らす。

3. 医療DXの基盤

資格確認だけでなく、患者同意のもと 薬剤情報・特定健診情報・診療情報 等を同じ基盤で参照する方向(→ DX加算とメリット)。

出典:支払基金:オンライン資格確認等

「設備100%」と「利用率68%」は別物

厚生労働省資料(2026年6月):

  • 導入施設:212,569(2026年3月29日)
  • マイナ保険証利用率:68.15%(2026年4月診療分)
  • 資格確認件数のうち、資格確認書等は約5,421万件/約1.7億件

出典:社会保障審議会医療保険部会資料(PDF)

クリニックが設備を入れても、患者の約3割はマイナ保険証を使わない —— これは制度上想定内です。紙の正規ルートは 資格確認書 です(次記事)。

2026年に「紙」といえば何か

呼び方2026年の位置づけ
旧・健康保険証原則終了(有効期限切れ)
資格確認書法定の紙代替。マイナ未所持者等に無償交付
資格情報のお知らせ障害時等の補助。単独では保険証にならない
被保険者資格申立書照会不可時の最終手段

「紙の保険証に戻したい」ではなく、資格確認書を正式フローに組み込む のが現行制度です。

開業医が今やること(3つ)

  1. 受付マニュアル — マイナ/資格確認書/申立書の切り分け(受付の使い分け
  2. 第2世代リーダー — 保守期限・助成金の確認(第2世代リーダー
  3. 障害時手順 — 端末停止でも診療を止めない(障害時の受付

まとめ

  • 2023年4月義務化、2025年12月で旧保険証は原則終了
  • 2026年は 利用率68%・導入施設21万超 の現実
  • 紙の正規手段は 資格確認書。旧保険証の復活ではない
  • シリーズ索引は 全記事マップ

関連リンク

よくある質問

オンライン資格確認はいつから義務ですか?
2023年4月から、原則すべての保険医療機関・薬局での導入が義務化されました。やむを得ない事情がある施設は届出による経過措置があります(厚生労働省)。
旧い健康保険証はまだ使えますか?
2024年12月2日以降、新規の保険証発行は停止。発行済みの保険証は2025年12月1日までに原則すべて有効期限を迎えました。2026年の正規の紙代替は資格確認書です。
なぜ国がマイナ保険証を推進するのですか?
無資格受診・返戻の削減、リアルタイムの資格・負担割合確認、薬剤・健診等の情報連携(患者同意ベース)が主な目的です。