特定健診 約10分

健診1件、お金はどう動く?|特定健診の代行手数料・契約単価・窓口負担

クリニックに入る委託料、患者の窓口負担、医師会代行手数料(500〜700円/件)の関係。国保・社保・本人/家族で変わる3層の金額を院長・事務向けに解説。

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院長が健診の収益を見るとき、多くの場合 「基本健診7,650円」 だけを見ています。

実務では、もう一段コスト があります。県医師会(または健康情報処理センター等)への 代行入力手数料 ——手書き入力票を渡すたびに、1件500〜700円(税込・地域差)がかかるクリニックが全国に広がっています。

手書きしなければならない? を読んだうえで、本記事では お金の読み方 に絞ります。

契約の前提 — 3層単価は 誰の健診か(国保/社保家族/社保本人)でマスタが変わります(→ 国保・社保・後期の違い)。

2種類の「お金」を混同しない

種類誰が払ういつ決まるか
健診委託料(契約単価)保険者→クリニック基本7,650円集合契約・年度
代行入力手数料クリニック→医師会等500〜700円/件医師会の料金表

委託料は 売上、代行手数料は 事務コスト です。件数が増えるほど、後者は 線形に増えます

公開されている手数料の例

地域・機関1件あたり(税込)出典
鳥取県医師会500円代行入力の流れPDF
埼玉県医師会700円県医師会料金表
NPO健康情報処理センターあいち650円料金表

内訳には データ入力代行・用紙代・受診結果票・請求用媒体 などが含まれると説明されている地域もあります。

3層の金額(手書きミスが返戻になる理由)

XML(CC決済情報)では、次の3つを 別々に 管理する必要があります。

金額意味手書きで間違えやすい点
契約単価健診1件の総額年度更新漏れ
保険者請求額CCで請求する額被扶養者の補助上限
窓口自己負担患者から受け取る額「無料」と説明したのに差額

協会けんぽ被扶養者の例(令和8年度案内ベース):

  • 契約単価 8,393円
  • 補助上限 7,150円
  • → 窓口負担 1,243円 になり得る(医療機関が無料化している場合は0円)

受診券に「負担なし」とあっても、CC請求額と契約の一致 は別チェックです。手書き入力票→医師会再入力のどこかでズレると返戻します。

「保険者番号+単価1行」では足りない

同じ保険者番号でも、次で変わります。

  • 年度(令和8/9…)
  • 集合契約A①・A②・B・個別契約
  • 個別健診/集団健診
  • 被保険者/被扶養者
  • 市町村国保は 保険者番号が自治体ごと

例:令和8年度の集合契約Bでも、愛知(基本7,650円)と鳥取(8,800円)で 同じ「集合B」でも単価が異なります

医師会代行時代は、単価マスタは医師会側 が持っていました。入力票の金額欄を間違えると、発見が遅れます

1件あたりの実質単価を出す

控除項目目安
代行手数料500〜700円
季節残業(転記)件数×5〜10分換算
返戻再処理1件あたり30分〜
検査・消耗品契約による

実質 = 契約単価 − 上記 − 返戻リスク

300件/シーズン、代行700円なら 21万円 が手数料だけ。ここを 院内システム費用 に振り向けられるかが、院長の判断材料です。

院内入力に切り替えたときのメリット

  • 代行手数料の削減
  • 受付で確定した値を そのままXMLへ(再転記なし)
  • 返戻時に 院内で即修正・再提出
  • 入金サイクルの短縮(代行バッチ待ちの削減)

メディトク健診は、契約・被扶養者区分・年度 で単価と負担を切り替え、CC請求額0円・単価0円など提出前ブロックを組み込んでいます。「保険者番号1行」のマスタではなく、全国集合契約を想定した3層管理 が前提です。

まとめ

  • 健診収益は 委託料−代行手数料−転記・返戻コスト で見る
  • 契約単価・請求額・窓口負担は 別物。被扶養者は特に注意
  • 手書き→医師会再入力は 二重のミスリスク
  • 件数試算をしてから 3つの選び方

よくある質問

代行手数料はどこに載っていますか?
県医師会の案内・会費明細・健康情報処理センター等の料金表に記載されています。埼玉県医師会の例では700円/件、鳥取県医師会では500円/件(税込)です。地域・年度で異なります。
契約単価と患者の窓口負担は同じですか?
異なります。契約単価は健診1件の総額、保険者請求額はXML(CC)で請求する額、窓口負担はその差額(または医療機関が0円設定)です。
院内入力に切り替えると儲かりますか?
健診単価は変わりませんが、代行手数料×件数と返戻・残業コストが下がれば実質利益は改善しやすくなります。300件×700円=21万円/シーズンの例で試算してください。

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