健診1件、お金はどう動く?|特定健診の代行手数料・契約単価・窓口負担
クリニックに入る委託料、患者の窓口負担、医師会代行手数料(500〜700円/件)の関係。国保・社保・本人/家族で変わる3層の金額を院長・事務向けに解説。
クリニックに入る委託料、患者の窓口負担、医師会代行手数料(500〜700円/件)の関係。国保・社保・本人/家族で変わる3層の金額を院長・事務向けに解説。
院長が健診の収益を見るとき、多くの場合 「基本健診7,650円」 だけを見ています。
実務では、もう一段コスト があります。県医師会(または健康情報処理センター等)への 代行入力手数料 ——手書き入力票を渡すたびに、1件500〜700円(税込・地域差)がかかるクリニックが全国に広がっています。
手書きしなければならない? を読んだうえで、本記事では お金の読み方 に絞ります。
契約の前提 — 3層単価は 誰の健診か(国保/社保家族/社保本人)でマスタが変わります(→ 国保・社保・後期の違い)。
| 種類 | 誰が払う | 例 | いつ決まるか |
|---|---|---|---|
| 健診委託料(契約単価) | 保険者→クリニック | 基本7,650円 | 集合契約・年度 |
| 代行入力手数料 | クリニック→医師会等 | 500〜700円/件 | 医師会の料金表 |
委託料は 売上、代行手数料は 事務コスト です。件数が増えるほど、後者は 線形に増えます。
| 地域・機関 | 1件あたり(税込) | 出典 |
|---|---|---|
| 鳥取県医師会 | 500円 | 代行入力の流れPDF |
| 埼玉県医師会 | 700円 | 県医師会料金表 |
| NPO健康情報処理センターあいち | 650円 | 料金表 |
内訳には データ入力代行・用紙代・受診結果票・請求用媒体 などが含まれると説明されている地域もあります。
XML(CC決済情報)では、次の3つを 別々に 管理する必要があります。
| 金額 | 意味 | 手書きで間違えやすい点 |
|---|---|---|
| 契約単価 | 健診1件の総額 | 年度更新漏れ |
| 保険者請求額 | CCで請求する額 | 被扶養者の補助上限 |
| 窓口自己負担 | 患者から受け取る額 | 「無料」と説明したのに差額 |
協会けんぽ被扶養者の例(令和8年度案内ベース):
受診券に「負担なし」とあっても、CC請求額と契約の一致 は別チェックです。手書き入力票→医師会再入力のどこかでズレると返戻します。
同じ保険者番号でも、次で変わります。
例:令和8年度の集合契約Bでも、愛知(基本7,650円)と鳥取(8,800円)で 同じ「集合B」でも単価が異なります。
医師会代行時代は、単価マスタは医師会側 が持っていました。入力票の金額欄を間違えると、発見が遅れます。
| 控除項目 | 目安 |
|---|---|
| 代行手数料 | 500〜700円 |
| 季節残業(転記) | 件数×5〜10分換算 |
| 返戻再処理 | 1件あたり30分〜 |
| 検査・消耗品 | 契約による |
実質 = 契約単価 − 上記 − 返戻リスク
300件/シーズン、代行700円なら 21万円 が手数料だけ。ここを 院内システム費用 に振り向けられるかが、院長の判断材料です。
メディトク健診は、契約・被扶養者区分・年度 で単価と負担を切り替え、CC請求額0円・単価0円など提出前ブロックを組み込んでいます。「保険者番号1行」のマスタではなく、全国集合契約を想定した3層管理 が前提です。