データ提出加算 約10分

データ提出の疑義確認とチェックプログラムエラー|対応フローとよくある原因

外来医療等調査の疑義確認への返信フローと、チェックプログラムでよく出るエラーの原因・対処法。2025年度版と2026年度版の取り違え、CMD0001・LSME001関連を整理します。

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算定開始後のデータ提出で、多くの施設が直面するのがチェックプログラムのエラー疑義確認です。どちらも放置すると提出遅延につながり、翌々月から加算が算定できなくなるリスクがあります(注意点記事参照)。

本記事では、エラーの段階と疑義確認の段階を分けて、対応フローとよくある原因を整理します。

2つの「つまずき」

段階いつ起きるか誰から
チェックプログラムのエラー提出(院内)厚労省チェックプログラム
疑義確認提出外来医療等調査事務局・厚労省

チェックプログラムは提出前に自分で直せます。疑義確認は事務局からの照会なので、期限を守って返信する必要があります。

チェックプログラム:提出前の対応フロー

  1. 外来様式1 (FF1) ファイル・EF統合・Kファイル・様式3を支援ツールで統合
  2. チェックプログラムで検証
  3. エラーがあれば該当レコードを修正
  4. エラーゼロになったらオンライン提出

診療月とプログラム版の対応を最初に確認してください。

診療月使用するチェックプログラム
2026年4月・5月2025年度版
2026年6月以降2026年度版

よくあるエラーと原因

1. 年度版の取り違え

エラーの多くは、診療月とチェックプログラムの年度版の不一致です。6月以降は2026年度版、4・5月は2025年度版を使います。身長・体重の「不足」や「不要項目」エラーは、多くがこの取り違えが原因です。

症状原因対処
6月分なのに身長・体重が「不足」2025年度版で検証している2026年度版に切り替え
6月分なのに身長・体重で「不要項目」2026年度版なのに旧項目を出力外来様式1 (FF1) ファイルからCPF0001・CPFS001を削除
4・5月分でCMD0001が「不明」2026年度版で検証している2025年度版に切り替え

2. 必須項目の欠落(2026年度仕様)

2026年度仕様でよく出るエラーは、CMD0001(認知症)・LSKT001(主病)・LSME001(特定健診の年齢範囲)です。エラーメッセージのレコード名と下表を照合し、カルテ・問診で補完してください。

レコードよくある原因対処
CMD0001認知症の有無を未入力カルテ・問診で確認して入力
CNC0001要介護患者なのに未入力介護度を確認
LSKT001管理料算定患者で主病が空欄施設の優先順位で主病を設定
LSME001対象外年齢に出力している40歳以上76歳未満のみ
LR00001外来受診日が0件当月の受診日を1件以上

CMD0001とLSKT001はレセプトだけでは埋まりにくい項目です。月次運用の段階で問診・聞き取りを済ませておくと、四半期提出前のエラー修正が大幅に減ります。

3. 傷病名・コード関連

  • ICD-10コードと傷病名コードの不一致
  • 自院管理の傷病なのにコードが空欄
  • 疑い病名に修飾語8002が付いていない

傷病名マスタによる自動補完ツールを使うと、この類のエラーは大幅に減らせます。

4. 患者の重複・統合ミス

複数加算を算定している施設で起きやすいエラーです。

  • 同一患者が外来様式1 (FF1) ファイルに2行ある → 1患者1レコードに統合
  • 加算ごとに外来様式1 (FF1) ファイルを2本提出している → 月1本に統合
  • データ識別番号(Kファイル)と外来様式1 (FF1) ファイルの患者が一致しない → Kファイルを再生成

5. ファイル間の不整合

  • 外来様式1 (FF1) ファイルの患者数とEF統合ファイルの請求が合わない
  • 様式3の届出状況と実際の加算が一致しない
  • 施設コード(9桁)の入力ミス

疑義確認:提出後の対応フロー

本データをオンライン提出した後、事務局から疑義確認のメールが届くことがあります。

2026年8月31日より第1回疑義確認が開始 しました。スケジュール・ダウンロード手順・9月24日までの回答方法は 第1回疑義確認ガイド を参照してください。

ステップ内容
1事務局からのメールを確認(様式7の10登録の担当者宛て)
2ZIPを解凍し、指摘あり/指摘なしのどちらかを確認
3a指摘なし → オンラインで「いいえ」回答を送信(再提出不要)
3b指摘あり → FF1等を修正し、「はい」回答+再提出
4「送信完了」と最終送信日時を必ず確認

指摘箇所なしの場合

ZIPに 099_今回の指摘箇所なし.pdf[施設コード]今回の指摘箇所なし.xlsx が含まれている場合、データ修正・再提出は不要 です。ただしオンラインで「データファイルの再提出がある。」を 「いいえ」 で送信し、送信完了を確認する必要があります。

詳細は 疑義確認 完全ガイド および 外来データ提出 スタートガイド を参照してください。

疑義確認でよく指摘される内容

  • 傷病名と診療内容の不整合
  • 同一患者のデータ識別番号の重複
  • 必須レコードの欠落・形式不正
  • 対象外患者が含まれている
  • 診療月と受診日の矛盾

対応のポイント

  • 期限を守る — 返信が遅れると提出遅延扱いになる可能性
  • 担当者メールを確認する[email protected] からの連絡を見逃さない(担当者2名登録推奨)
  • 修正後は再チェック — チェックプログラムで再度エラーゼロを確認してから再提出
  • 院内に記録を残す — 同じエラーの再発防止に使う

試行データと本データで共通の注意

試行データも本データと同じ仕様・全症例が必要です。「数症例だけ試す」ことは認められていません。試行データでエラーが多い場合は、算定開始前に運用フローを見直すチャンスです(月次運用フロー)。

予防策

提出遅延や疑義確認の見逃しは、事前のチェックリスト・カレンダー・担当者2名体制でかなり防げます。下表は、院内で取れる予防策と効果の一覧です。算定停止は収益だけでなくスタッフの負担も増すため、予防に時間を使う価値があります。

対策効果
提出前チェックリストを使う必須項目の見落とし防止(チェックリスト記事
診療月とプログラム版をカレンダーに明記年度版取り違え防止
月末に統合担当が1本化重複・漏れ防止
レセプト連携ツールでコード自動補完傷病名エラー削減
担当者2名でメール受信疑義確認の見逃し防止

特に「診療月とプログラム版のカレンダー明記」と「月末の統合1本化」は、小規模クリニックでもすぐ始められる対策です。

メディトク外来ワークス「データ提出」について

提出前のデータ品質サマリーで、主病未設定・郵便番号空欄・傷病コード不足などを一覧表示します。チェックプログラムに渡す前の段階で手戻りを減らせます。

また、エラーがどうしても直せない場合は弊社のサポート担当にお問い合わせ下さい。

エラーチェック結果ファイルを送って頂ければ豊富な経験を持つ担当が原因を調べて修正致します。弊社のシステムをお使いいただく場合には弊社が責任を持って対応しますのでご安心ください。

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よくある質問

疑義確認とは何ですか?
本データ提出後、厚生労働省・事務局からデータの内容について照会が届く手続きです。メールで連絡があり、期限内に返信・修正が必要な場合があります。
チェックプログラムでエラーが出たらどうすればよいですか?
エラーメッセージの該当レコードを確認し、外来様式1 (FF1) ファイル・EF統合・Kファイル・様式3の整合性を修正します。診療月と使用するチェックプログラムの年度版が一致しているかも確認してください。
疑義確認で指摘箇所なしと届いた場合、何もしなくてよいですか?
いいえ。データ修正は不要ですが、オンラインで「いいえ」回答を送信し、送信完了と最終送信日時を確認する必要があります。
2026年6月分なのに身長・体重のエラーが出ますか?
2026年度版チェックプログラムでは身長・体重は不要です。逆に2025年度版で6月分を検証すると不整合になることがあります。診療月とプログラム版の対応を確認してください。

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