特定保健指導 約15分

特定保健指導の内容|第4期のアウトカム評価と180ポイント

動機づけ支援と積極的支援の違い、第4期の180ポイント制、腹囲2cm・体重2kg減、早期実施加算、3か月後評価の必須性をクリニック向けに解説します。

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第1章:制度を理解する(1〜4) (3/4)

全12記事中 3番目

第4期特定保健指導の最大の変更点は、積極的支援の評価が 「何分支援したか」から「成果(アウトカム)重視」 に変わったことです。

本記事は 特定保健指導の対象 の次に読む記事です。e-ヘルスネットの第4期概要 もあわせて参照してください。

動機づけ支援と積極的支援

工程動機づけ支援積極的支援
初回個別面談20分以上20分以上
初回集団面談原則8人以下・おおむね80分同左
継続支援本人主体の実践(定期回数の全国一律規定なし)3か月以上の継続的支援
最終評価初回から3か月以上経過後同左
評価手段面接・電話・メール等の双方向通信同左
ポイント180p方式は原則適用しないアウトカム+プロセスで180p以上

初回面談の目的は共通です。健診結果の理解、課題発見、本人が実行できる行動計画の設定 です。

積極的支援の180ポイント

第4期の積極的支援は、実績評価時に 合計180ポイント以上 で終了とみなされます。

アウトカム評価

評価項目ポイント
腹囲2.0cm以上かつ体重2.0kg以上減少180
腹囲1.0cm以上かつ体重1.0kg以上減少20
食習慣の改善20
運動習慣の改善20
喫煙習慣の改善(禁煙)30
休養習慣の改善20
その他の生活習慣の改善20

2cm・2kg減だけで180ポイント — 介入量を問わず成果が評価されます。ただし評価は 初回面接から3か月以上経過後の実績評価時 であり、初回時点で既に達成していてもその場では180pにはなりません(厚労省Q&A)。

2cm・2kg未達でも、1cm・1kg減や行動変容(2か月以上継続)とプロセス評価を合わせて180p を目指す構造です。

プロセス評価

介入ポイント
個別支援(ICT含む)1回10分以上70
グループ支援1回40分以上70
電話支援1回5分以上30
電子メール等 1往復30

早期実施加算

タイミングポイント
健診当日の初回面接20
健診後1週間以内の初回面接10

健診直後は患者の関心が高い ティーチャブル・モーメント です。運用面では 特定保健指導の院内フロー とセットで設計してください。

測定の基本

実績評価時の体重・腹囲は、指導者による測定など客観性を担保した実施が基本 です(手引き・Q&A)。自己申告のみで完了扱いにするのは不適切事例として注意喚起されています(→ 特定保健指導の請求と脱落)。

行動計画のコツ

「運動する」「食べ過ぎない」ではなく、次のように 具体的・実行可能・評価可能 に分解します。

  • 夕食後に月・水・金の20分歩行
  • 平日の甘い飲料を水に変更
  • 就寝前のスマホ利用を30分短縮

記録は①変えたい行動、②数値目標、③障壁、④次回までの約束、⑤体重・腹囲、⑥支援方法・時間、⑦ポイント、⑧次回予約を構造化すると、担当者間の品質差と請求漏れを抑えやすくなります。

まとめ

よくある質問

腹囲2cm・体重2kg減したらすぐ終了できますか?
いいえ。2cm・2kg減で180ポイントに達しても、初回面接から3か月以上経過後の実績評価まで完了する必要があります。アウトカム評価の時期は実績評価時です(厚労省Q&A参照)。
第3期の支援A・支援Bはどうなりましたか?
第4期で廃止され、アウトカム評価とプロセス評価の合計180ポイント制に統一されました。ICT活用も対面と同水準で評価されます。
動機づけ支援にも180ポイントは必要ですか?
積極的支援の修了要件が180ポイント以上です。動機づけ支援は初回面談と3か月後の行動計画実績評価が基本で、積極的支援のポイント方式は原則適用しません。

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