特定保健指導の院内フロー|健診当日の初回面談から3か月後評価まで
特定保健指導の院内オペレーション。健診当日の先行実施、初回面談、継続支援、3か月後評価の予約先取り、脱落防止の標準スケジュールをクリニック向けに整理します。
第3章:回す(8〜10) (1/3)
全12記事中 8番目
特定保健指導の院内オペレーション。健診当日の先行実施、初回面談、継続支援、3か月後評価の予約先取り、脱落防止の標準スケジュールをクリニック向けに整理します。
第3章:回す(8〜10) (1/3)
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特定保健指導で最も損をしやすいのは、「初回は来たが3か月後に来ない」 パターンです。
本記事は 特定保健指導の内容 を理解したうえで、院内の動線設計 に焦点を当てます。2024年度の指導実施率は 28.3%(厚労省公表)——ボトルネックの多くは「内容」より 導線 にあります。
健診と保健指導を同じクリニックで受託している場合、「健診だけ来た患者」と「利用券持参の指導予約」の両方 を同じ受付動線で処理します。熊本市国保の委託仕様書では、次が明示されています(出典:令和8年度熊本市国保特定保健指導業務委託仕様書、契約当事者向けPDF)。
| # | 確認項目 | なぜ重要か |
|---|---|---|
| 1 | 国保資格(マイナ保険証等・オンライン資格確認) | 初回・継続・評価の 毎回。喪失後の実施は返戻(契約により請求不可) |
| 2 | 利用券(整理番号・有効期限・支援区分) | 券面と実施内容の一致。回収・保管が必要な契約あり |
| 3 | 指導期間中の資格変更有無 | 転職・退職で国保→社保など。口頭確認を推奨 |
| 4 | 75歳到達予定 | 利用券有効期限から3か月後までに75歳になる場合は対象外の契約あり |
出典:特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた手引き 第4.3版(資格確認・ICT)、熊本市国保委託仕様書(マイナ保険証等・利用券回収)。
A. 健診当日に階層化対象と判明(先行実施)
出典:熊本市国保委託仕様書「健診当日や結果説明時の特定保健指導の実施(先行実施)」、手引き第4.3版(早期実施加算20p/10p)。
B. 利用券持参・指導予約のみ
C. 服薬開始・受診勧奨域で来院
| ステップ | 実務 | システムでやること |
|---|---|---|
| 1 自動取込 | 健診・問診・診察完了データから対象者を抽出 | 階層化判定→指導ケース自動生成 |
| 2 初回面談 | 目標・計画・3か月後予約 | 初回記録・早期実施フラグ・遠隔リンク |
| 3 継続・評価 | ポイント積み上げ・中間フォロー | セッション記録・TODO・催促ログ |
| 4 提出 | 不足ゼロでZIP | 提出前チェック→hg08 ZIP→国保連オンライン |
健診受付時に案内 → 資格・支援区分確認 → 初回面談(当日〜1週間以内が理想) → 行動計画・継続支援(積極的支援) → 3か月後 最終評価 → データ完成・請求
第4期では 健診当日の初回面接で20ポイント、1週間以内で10ポイントです。
従来型の「結果を郵送→数週間後に呼び戻し」より、健診当日に初回面談の入口までつなぐ 方が離脱ポイントを1つ減らせます。
受付での声かけ例:
※患者負担は利用券で確認(→ 特定保健指導の費用)。
法定の固定回数ではなく、運用モデル です。アウトカムと契約に応じて調整してください。
| 時点 | 標準オペレーション | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 健診当日〜1週間 | 資格確認、初回面談、体重・腹囲、行動目標1〜2個 | 20〜30分 |
| 2〜3週 | オンラインまたは電話で実行状況確認 | 5〜15分 |
| 6週前後 | 中間評価、目標修正 | 10〜15分 |
| 9〜10週 | 脱落防止フォロー | 5〜10分 |
| 12〜14週 | 最終体重・腹囲、ポイント・完了判定 | 10〜20分 |
| 翌営業日まで | データ完成、ダブルチェック、請求キュー | 5〜10分 |
| 担当 | 役割 |
|---|---|
| 医師 | 受診勧奨、臨床判断、ハイリスク対応 |
| 保健師・管理栄養士 | 初回・継続・評価の主体 |
| 事務 | 資格確認、予約、催促ログ、請求キュー |
医師がすべてを担当する設計は、ボトルネックになりやすいです。
| 段階 | 指標 |
|---|---|
| 集客 | 保険者から供給された対象者数 |
| 初回転換 | 初回面談実施数÷対象者数 |
| 早期開始 | 当日・1週間以内初回率 |
| 継続 | 1回以上継続支援率 |
| 完了 | 最終評価完了数÷初回数 |
| アウトカム | 2cm・2kg達成率など |