特定保健指導 約13分

特定保健指導の院内フロー|健診当日の初回面談から3か月後評価まで

特定保健指導の院内オペレーション。健診当日の先行実施、初回面談、継続支援、3か月後評価の予約先取り、脱落防止の標準スケジュールをクリニック向けに整理します。

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第3章:回す(8〜10) (1/3)

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特定保健指導で最も損をしやすいのは、「初回は来たが3か月後に来ない」 パターンです。

本記事は 特定保健指導の内容 を理解したうえで、院内の動線設計 に焦点を当てます。2024年度の指導実施率は 28.3%厚労省公表)——ボトルネックの多くは「内容」より 導線 にあります。

患者が来院したときの対応(受付→初回面談)

健診と保健指導を同じクリニックで受託している場合、「健診だけ来た患者」と「利用券持参の指導予約」の両方 を同じ受付動線で処理します。熊本市国保の委託仕様書では、次が明示されています(出典:令和8年度熊本市国保特定保健指導業務委託仕様書、契約当事者向けPDF)。

受付で必ず確認する4点

#確認項目なぜ重要か
1国保資格(マイナ保険証等・オンライン資格確認)初回・継続・評価の 毎回。喪失後の実施は返戻(契約により請求不可)
2利用券(整理番号・有効期限・支援区分)券面と実施内容の一致。回収・保管が必要な契約あり
3指導期間中の資格変更有無転職・退職で国保→社保など。口頭確認を推奨
475歳到達予定利用券有効期限から3か月後までに75歳になる場合は対象外の契約あり

出典:特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた手引き 第4.3版(資格確認・ICT)、熊本市国保委託仕様書(マイナ保険証等・利用券回収)。

ケース別の動線

A. 健診当日に階層化対象と判明(先行実施)

  1. 健診受付時に「本日、無料の生活習慣サポート枠があります(契約による)」と案内
  2. 検査後 20分以上 の初回面談(分割実施なら1回目は暫定の行動計画)
  3. 国保では 先行実施者名簿 を国保年金課へ提出 → 後日利用券が機関へ送付される運用(仕様書・様式2)
  4. 健診XML提出と並行して、指導ケースを院内システムで開始

出典:熊本市国保委託仕様書「健診当日や結果説明時の特定保健指導の実施(先行実施)」、手引き第4.3版(早期実施加算20p/10p)。

B. 利用券持参・指導予約のみ

  1. 上記4点を確認
  2. 初回面談または継続支援・評価のいずれかを実施
  3. 積極的支援は 支援計画書 を作成し、ポイント計画(180p)を記録
  4. 終了時に 実績評価(3か月以上経過後)とXML・請求

C. 服薬開始・受診勧奨域で来院

  • 仕様上、服薬中は階層化対象外となることが多いが、熊本市国保では 受診勧奨域・服薬開始者も実施可能 とし、主治医確認を望む旨が記載されています
  • 医師判断で中断する場合は 中断・脱落者報告書(様式1) を国保年金課へ(国保連への電子提出だけでは足りないケースあり)

院内4ステップ(メディトク健診の「かんたんガイド」対応)

ステップ実務システムでやること
1 自動取込健診・問診・診察完了データから対象者を抽出階層化判定→指導ケース自動生成
2 初回面談目標・計画・3か月後予約初回記録・早期実施フラグ・遠隔リンク
3 継続・評価ポイント積み上げ・中間フォローセッション記録・TODO・催促ログ
4 提出不足ゼロでZIP提出前チェック→hg08 ZIP→国保連オンライン

全体フロー

健診受付時に案内
  → 資格・支援区分確認
  → 初回面談(当日〜1週間以内が理想)
  → 行動計画・継続支援(積極的支援)
  → 3か月後 最終評価
  → データ完成・請求

健診当日の先行実施

第4期では 健診当日の初回面接で20ポイント、1週間以内で10ポイントです。

従来型の「結果を郵送→数週間後に呼び戻し」より、健診当日に初回面談の入口までつなぐ 方が離脱ポイントを1つ減らせます。

受付での声かけ例:

  • 「結果次第で、本日20分程度の無料サポート(契約による)を受けられる場合があります」
  • 「よろしければ検査後、そのまま栄養のご相談枠をお取りします」

※患者負担は利用券で確認(→ 特定保健指導の費用)。

院内標準スケジュール(積極的支援のモデル)

法定の固定回数ではなく、運用モデル です。アウトカムと契約に応じて調整してください。

時点標準オペレーション所要時間の目安
健診当日〜1週間資格確認、初回面談、体重・腹囲、行動目標1〜2個20〜30分
2〜3週オンラインまたは電話で実行状況確認5〜15分
6週前後中間評価、目標修正10〜15分
9〜10週脱落防止フォロー5〜10分
12〜14週最終体重・腹囲、ポイント・完了判定10〜20分
翌営業日までデータ完成、ダブルチェック、請求キュー5〜10分

初回面談で必ずやる3こと

  1. 3か月後の最終評価予約を確定(カレンダー招待・SMSリマインド)
  2. 本人が実行できる行動目標 を文書化(→ 特定保健指導の内容
  3. 継続支援の手段(対面/電話/メール/オンライン)を本人と合意

タスクシフト

担当役割
医師受診勧奨、臨床判断、ハイリスク対応
保健師・管理栄養士初回・継続・評価の主体
事務資格確認、予約、催促ログ、請求キュー

医師がすべてを担当する設計は、ボトルネックになりやすいです。

KPIファネル(月次で見る)

段階指標
集客保険者から供給された対象者数
初回転換初回面談実施数÷対象者数
早期開始当日・1週間以内初回率
継続1回以上継続支援率
完了最終評価完了数÷初回数
アウトカム2cm・2kg達成率など

まとめ

よくある質問

健診結果が出る前に初回面談を始められますか?
分割実施(先行実施)の仕組みがあります。健診当日または1週間以内の早期開始は第4期でポイント評価の対象です。結果判明後に続きを行う運用が一般的です。
継続支援の回数は全国で決まっていますか?
積極的支援は3か月以上の継続が必要ですが、「第○週に必ず○回」という全国一律の接触回数はありません。180ポイントと3か月後評価を満たすよう、院内標準スケジュールを設計します。
最終評価の予約はいつ取るべきですか?
初回面談終了時に3か月後の評価日を確定するのが最も効果的です。「あとで電話します」にすると再接触コストと脱落率が上がります。

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