データ提出加算 約10分

充実管理加算の実績評価を上げるには|継続受診・検査・連携の実践

充実管理加算の実績評価指標(継続受診率・検査実施率・連携加算)を上げるための院内施策。R9/4/1以降の区分変更に備えた準備を整理します。

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充実管理加算は、データ提出に加えて疾患管理の実績が点数区分を左右します。新規届出後はまず加算3(10点)からスタートしますが、令和10年度評価分から加算1(30点)・加算2(20点)への移行が本格化します。経過措置中の既存施設も、R9/4/1以降は実績評価が始まります。

本記事では、評価指標ごとに院内でできることを整理します。制度の全体像は充実管理加算の記事をご覧ください。

3区分と評価の考え方

充実管理加算は、データ提出の継続(加算3)を土台に、管理実績の良さで加算1・2を目指す仕組みです。下表は区分ごとの点数と、ざっくりした要件のイメージです。

加算点数要件の考え方
充実管理加算130点実績値が届出機関全体の上位20%相当
充実管理加算220点実績値が届出機関全体の上位50%相当
充実管理加算310点データ提出体制の整備が評価対象

加算3は「提出を続けている」ことが土台です。加算1・2を狙うには、下記の実績指標を意識した診療運用が必要です。

疾患別の評価指標と改善施策

高血圧症:継続受診割合

評価のポイント:継続投薬・管理している患者が、定期的に受診しているか。

院内でできること

  • 生活習慣病管理料の算定サイクルに合わせ、次回受診日をカルテ・予約に明記
  • 3か月以上来院がない患者をリスト化し、電話・LINE等でフォロー(院内ポリシーに沿って)
  • 終診・転院の記録を漏らさない(外来様式1 (FF1) ファイルの終診情報 CDF0001 と整合)

脂質異常症:検査・特定健診の実施割合

評価のポイント:継続投薬患者のうち、脂質異常症検査または特定健診を受けた割合。

院内でできること

  • 管理料算定月に採血をセットする運用ルールを決める
  • 特定健診(LSME001)の受診有無を様式1に正確に反映(40〜75歳・6か月ルール)
  • 健診結果をカルテに取り込み、管理計画に反映

糖尿病:継続受診・HbA1c・眼科歯科連携

評価のポイント

  • 継続受診割合
  • HbA1c検査または特定健診の実施割合
  • 眼科・歯科連携強化加算の算定割合

院内でできること

  • HbA1c検査を管理料算定サイクルで実施(年2回以上が目安)
  • 眼科・歯科への紹介状発行をルーチン化し、連携強化加算の算定を検討
  • 足の観察・指導を診察フローに組み込む

データ提出と実績評価の両立

実績評価は、提出データの正確さ継続性が前提です。

提出で意識すること実績評価への効果
主病(LSKT001)を一貫して選ぶ疾患別集計のブレ防止
特定健診(LSME001)を正確に記録脂質・糖尿の検査実施率に反映
受診日(LR00001)を漏らさない継続受診率の算出に影響
終診情報を適切に記録継続管理の分母・分子を正確に

読み方の要点:実績評価は提出データの正確さが前提です。主病を一貫して選ぶ、特定健診・受診日を漏らさない、終診を適切に記録するといった提出の質が、継続受診率・検査実施率の算出にも影響します。診療の改善と外来様式1 (FF1) ファイルの正確性はセットで考えてください。

主病の選び方で迷う場合は、施設の優先順位を決め、管理料(Ⅱ)のみの患者も空欄にしない運用にしてください(様式1チェックリスト参照)。

管理料(Ⅱ)のみの患者への注意

管理料(Ⅰ)は診療行為コードから主病を推定しやすい一方、管理料(Ⅱ)のみの患者は主病が空欄になりがちです。院内で優先順位を決め、ツールの自動割当を使うと、提出データの品質が上がり、後の実績集計も安定します。

経過措置終了後(R9/4/1〜)に備える

令和9年4月1日以降、経過措置が終わり実績値で加算1・2・3が決まります。区分が下がる場合は様式7の11の再届出が必要です。今から継続受診・検査実施率を把握し、改善を続ける期間表です。

時期やること
今(R8/R9)現状の継続受診率・検査実施率を把握
継続的にフォロー・採血・連携加算の運用を改善
R9/3/31まで経過措置で加算1扱い。提出遅延は避ける
R9/4/1以降実績値に基づく区分へ。変更時は様式7の11を再届出

経過措置中(R9/3/31まで)は加算1扱いでも、提出遅延は避けてください。遅延は実績評価以前の問題として算定停止につながります。

区分が下がる可能性がある施設は、収支シミュレーションで影響額を試算しておくと安心です。

院内で始められる3つのアクション

  1. 直近6か月の管理料算定患者リストを出し、3か月以上未受診の人数を数える
  2. 採血・健診の実施率を主病別にざっくり把握する
  3. 主病の優先順位を院内で1つ決め、事務・看護に周知する

メディトク外来ワークス「データ提出」について

主病の施設優先順位設定・自動割当、特定健診の6か月ルール、データ品質サマリーで提出データの抜けを可視化できます。提出の正確さを保ちながら、実績評価に必要な項目を埋める運用を支援します。

この実績評価ですが、今後は認知症の管理、介護保険主治医意見書の作成割合、特定健診の自院割合などが入ってくる可能性があります。弊社は、その際に迅速に対応できるように準備をしていきます。

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よくある質問

実績評価はいつから本格化しますか?
令和9年4月1日以降、経過措置(R9/3/31まで加算1扱い)が終了し、実績値に基づく加算1・2・3の区分が決まります。区分が変わる場合は様式7の11の再届出が必要です。
評価指標は疾患ごとに違いますか?
はい。脂質異常症は検査・特定健診の実施率、糖尿病は継続受診・HbA1c検査・眼科歯科連携、高血圧症は継続受診率が主な指標です。
データ提出だけでは加算1になれませんか?
加算3(10点)はデータ提出体制の整備が評価対象ですが、加算1・2は管理実績の相対評価が必要です。提出の継続は前提であり、診療の質・継続性の改善も求められます。

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