充実管理加算の実績評価を上げるには|継続受診・検査・連携の実践
充実管理加算の実績評価指標(継続受診率・検査実施率・連携加算)を上げるための院内施策。R9/4/1以降の区分変更に備えた準備を整理します。
充実管理加算の実績評価指標(継続受診率・検査実施率・連携加算)を上げるための院内施策。R9/4/1以降の区分変更に備えた準備を整理します。
充実管理加算は、データ提出に加えて疾患管理の実績が点数区分を左右します。新規届出後はまず加算3(10点)からスタートしますが、令和10年度評価分から加算1(30点)・加算2(20点)への移行が本格化します。経過措置中の既存施設も、R9/4/1以降は実績評価が始まります。
本記事では、評価指標ごとに院内でできることを整理します。制度の全体像は充実管理加算の記事をご覧ください。
充実管理加算は、データ提出の継続(加算3)を土台に、管理実績の良さで加算1・2を目指す仕組みです。下表は区分ごとの点数と、ざっくりした要件のイメージです。
| 加算 | 点数 | 要件の考え方 |
|---|---|---|
| 充実管理加算1 | 30点 | 実績値が届出機関全体の上位20%相当 |
| 充実管理加算2 | 20点 | 実績値が届出機関全体の上位50%相当 |
| 充実管理加算3 | 10点 | データ提出体制の整備が評価対象 |
加算3は「提出を続けている」ことが土台です。加算1・2を狙うには、下記の実績指標を意識した診療運用が必要です。
評価のポイント:継続投薬・管理している患者が、定期的に受診しているか。
院内でできること:
評価のポイント:継続投薬患者のうち、脂質異常症検査または特定健診を受けた割合。
院内でできること:
評価のポイント:
院内でできること:
実績評価は、提出データの正確さと継続性が前提です。
| 提出で意識すること | 実績評価への効果 |
|---|---|
| 主病(LSKT001)を一貫して選ぶ | 疾患別集計のブレ防止 |
| 特定健診(LSME001)を正確に記録 | 脂質・糖尿の検査実施率に反映 |
| 受診日(LR00001)を漏らさない | 継続受診率の算出に影響 |
| 終診情報を適切に記録 | 継続管理の分母・分子を正確に |
読み方の要点:実績評価は提出データの正確さが前提です。主病を一貫して選ぶ、特定健診・受診日を漏らさない、終診を適切に記録するといった提出の質が、継続受診率・検査実施率の算出にも影響します。診療の改善と外来様式1 (FF1) ファイルの正確性はセットで考えてください。
主病の選び方で迷う場合は、施設の優先順位を決め、管理料(Ⅱ)のみの患者も空欄にしない運用にしてください(様式1チェックリスト参照)。
管理料(Ⅰ)は診療行為コードから主病を推定しやすい一方、管理料(Ⅱ)のみの患者は主病が空欄になりがちです。院内で優先順位を決め、ツールの自動割当を使うと、提出データの品質が上がり、後の実績集計も安定します。
令和9年4月1日以降、経過措置が終わり実績値で加算1・2・3が決まります。区分が下がる場合は様式7の11の再届出が必要です。今から継続受診・検査実施率を把握し、改善を続ける期間表です。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 今(R8/R9) | 現状の継続受診率・検査実施率を把握 |
| 継続的に | フォロー・採血・連携加算の運用を改善 |
| R9/3/31まで | 経過措置で加算1扱い。提出遅延は避ける |
| R9/4/1以降 | 実績値に基づく区分へ。変更時は様式7の11を再届出 |
経過措置中(R9/3/31まで)は加算1扱いでも、提出遅延は避けてください。遅延は実績評価以前の問題として算定停止につながります。
区分が下がる可能性がある施設は、収支シミュレーションで影響額を試算しておくと安心です。
主病の施設優先順位設定・自動割当、特定健診の6か月ルール、データ品質サマリーで提出データの抜けを可視化できます。提出の正確さを保ちながら、実績評価に必要な項目を埋める運用を支援します。
この実績評価ですが、今後は認知症の管理、介護保険主治医意見書の作成割合、特定健診の自院割合などが入ってくる可能性があります。弊社は、その際に迅速に対応できるように準備をしていきます。